2011年7月6日水曜日

Wheelock's Latin 第7版

Wheelock's Latin 7th Edition (The Wheelock's Latin Series)
Richard A. Lafleur
Collins Reference
売り上げランキング: 2400
ラテン語文法再入門、ということでアメリカの大学などで使用されているラテン語文法の教科書『Wheelock's Latin』を読み始めています。言語はもちろん英語ですが、平易な英語で書かれているため、読んでると自分がものすごく英語が得意になったのではないか!? という錯覚を抱いてしまいそうになるのですが、《定番》であるだけに説明はわかりやすく、自然と頭に入ってくるような気がします。そのあたりは日本語-ラテン語間の距離と、英語-ラテン語間の距離の違いに起因するものでしょう。講談社現代新書の『はじめてのラテン語』はこの教科書をかなり参考にしているのでは、とも思いました。最近、第7版が発売され、私が使っているのも最新版です。

テキストの読み方としては、文法用語などを日本語に訳してしまわずに、英語のままで理解しようとすること。すると日本語で思考するOS的な部分がだんだん英語仕様に洗い替えられるような感覚があります。英語のほうがラテン語関係の教材も豊富なわけですから(買っても安い!)、ラテン語は英語で勉強したほうが効率が良いことは明らかです。まあ、これはラテン語に限らず、ヨーロッパの諸言語は英語で勉強したほうが良いのでしょう。最近ちょっとポルトガル語とスペイン語とフランス語にも興味がでてきたのですが、次に何か別な言語をやるとしたら最初から英語で勉強を始めると思います。

英語 → ラテン語 → 別なラテン系言語……というフローはある意味、最強かも。ヨーロッパの言語の系譜図をひも解けば、英語はアングロサクソン語とラテン語とフランス語の影響を受けて、ちょっと変な進化の仕方をしているらしいのですが、そうしたガラパゴス言語から一旦、大きな源流であるラテン語へと回帰し、再度、ラテン語直系の言語へと進んだら……間違いなく学習スピードに違いがでてくるでしょう。

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